「むすび」
「産霊—むすび」
「あまりにも機能化された虚空の世の中で、人間本来の姿を育む、原初の心の空間を求めたい」と独りの人間が座す空間。
腹のなかに鎮座する産神「産霊—むすび」
なぜ生をうけねばならぬのか、、、この殺伐の世に
モノと身体との根源的な関係を見つめて「物語るソフトスカルプチュア=モノと身体」ボディアートと称され新しいファイバーアートの作品。
モノとヒトは対等な関係である。互いに存在する間に気の流れが存在する。気の流れに沿ってモノもヒトも存在し、気である眼で見えない虚の形によって、モノもヒトも実という形と成り立っている。わたしは造形するとはモノの形を追求するのではなく、モノとヒトの間の見えない虚の姿を覗き見たいからだ。わたしがつくるモノはヒトと親密に関わり、ある空間すなわち虚のスペースHollow spaceを創ることが目的だ。
参考文献:八木マリヨの部屋—SD雑誌1972−7
| ||||||||||