PHILOSOPHY

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20世紀は科学技術に精神文化までふりまわされ、
そのモダニズムは人間の生活や欲望の一部分を、
切り取りそれぞれを増長させた。

地球はかけがえのない、たった一つのもの。

多様な生命が共に生きている地球のように、一つの生命、
ひとり一人を尊重すると同時に、家族、友人の絆や地域の人々との連帯を深め、
地域の個性が発揮され、平和な国際社会を築く責任がひとり一人にある。

ひとつ一つの細胞が一つの生き物や
一人の身体を形づくっているのと同じなのです。

 宇宙の小さな一員である地球まるごと全体、
地球の小さな一員である人間まるごと全体を、
有機的つながりで見れば、自然と共に全身全霊で生きていた人類の、
精神の深さが見えてくる。

目だけではとらえきれない環境が人間を抱いている。

「見えないものの声が聞こえる」
「自分は世界と一緒にいる」
「生命あるものと同じ流れのなかにいる」
「宇宙にみなぎっている魂の世界とつながっている」

このように、人間の存在、 心や魂の内面世界を見つめることや
生命の根源を感じる空間を創造することが 環境芸術の役割だ。
芸術は未知なるもの、
不思議なものに向い、
人が生きるエネルギーにかかわる。

芸術は生きる根源にあるものです。

このテーマを解く鍵は『 縄 』

八木マリヨはそれを縄ロジイと呼びます。

縄の宇宙に学ぶところは大きい。 縄は森が人間にもたらしたものだ。

森が地球から消えても縄の宇宙はつづく。

八木マリヨ 人文学博士 



「心の庭」をつくる環境芸術



宇宙、地球、生物の大きな環とつながる

眼にみえないものの根に向きあうために、

わたしの生命の根源におりたとうとする、

DNAから母的宇宙への、

心の旅路

全ての生き物のDNAには 二つの螺旋があい向きあって 中心に中空をつくっている

DNAのように縄も一つの螺旋では縄にならない

DNAのように縄は空虚を芯に 「な」汝と「わ」我が向きあって、

はじめて「なわ」になる だから、

縄は あなたとわたしからはじまり、

終わりがない

あなたもわたしも 自分が空っぽになる

そこには静寂がある

根元に帰っていく自分がある

生きること自体が芸術だ

芸術は生きる根源にある

螺旋エネルギーの生命が連なる縄

縄は人と自然、

人と人を結ぶ心の絆 あらゆる生命のライフライン

わたしたちは 母なる地球のへその緒(地球の縄)と繋がっている。

人も一人では生きられない

都市もなわ、 あなたとわたしからはじまる。

都市は縄のように有機的であってほしい。

有機的な都市はあなたとわたしの身体のように

寄り道が楽しい

心の散歩を楽しめる有機的な都市 『心の庭』 それは不思議な風景

今、ここに、すべての生命の縄

その縄の磁場に感応する瞬間

それがわたしの環境芸術